ベジタリアンのメリット・デメリット(アスリート向け)

ベジタリアンのメリット・デメリットは何なのか

近年、日本だけでなく世界中でベジタリアンやヴィーガンといった菜食主義が流行しています。
そしてこれはアスリートの世界にも広がっており、菜食主義を取り入れるアスリートが年々増えてきています。
なぜアスリートまでもが菜食主義を支持するようになってきているのでしょうか。

そこには菜食主義がアスリートにとって魅力である理由があります。

そこで今回、アスリートとしてベジタリアンを一年以上続けている僕が感じている、
「ベジタリアンのメリット・デメリット」をアスリート目線で紹介していきたいと思います。
サッカー選手として活動しながらベジタリアンを続けた僕だからこそ感じた「良いところと悪いところ」を共有したいと思います。

僕の経験上、ベジタリアンやヴィーガンの良いところだけに魅力を感じ菜食主義を始めると、効果を感じられなかったり、かえって失敗に終わる可能性が高いと感じています。魅力の多いベジタリアンですが、そこにはデメリットと思える部分もあるのが事実です。
気持ちよくベジタリアン生活を送るためには、デメリットも知っておくことがとても大切です。

この記事を読んで、ベジタリアンのメリットだけでなくデメリットも知ってもらえたらと思います。そのうえで、アスリートとしてベジタリアンやヴィーガンに興味をもってもらえれば嬉しいです。

目次

メリット

今回はメルボルンの図書館と共にお届けします。

1,疲労回復が早くなる

僕はベジタリアンになって試合後の疲労回復が早まったと感じており、これがベジタリアンになって良かったと思う大きな一つです。
アスリートがベジタリアンやヴィーガンといった菜食主義に期待できる恩恵としてよく挙げられるのが、「疲労回復効果」「怪我の減少」です。
僕は効果を感じるまでに約8ヶ月と時間がかかりましたが、たしかに試合後の疲労回復が早まったと実感しているので、ベジタリアンに感謝しています。

怪我の減少に関しては、僕はもとから怪我をあまりしていなかったのでそれほど効果を体感していません。なので怪我の減少は僕の考えるベジタリアンのメリットからは除かせてもらいました。

2,コンディションが安定する

こちらに関しては僕個人的な感想と見解がありますが、ベジタリアンになってから試合当日のコンディションが安定してきたように思います。
肉を食べていたときに時折感じていた、「今日は体が重いな」という感覚がほとんどなくなりました。
僕の見解としては食べるものの選択肢が減ったことにより、肉を食べていたときよりもハズレを引く確率が減ったのではないかと感じています。

菜食がコンディションを安定させているというよりも、肉食がコンディションの不安定を招いたというニュアンスです。

3,栄養について勉強するようになる

この図書館はとにかくでかい(これはほんの一部)

アスリートとしてベジタリアンになってから、僕は圧倒的に栄養に関する知識が増えました。
理由としては、栄養について知らないままベジタリアンになると、アスリートとしてパフォーマンスの低下を招いてしまう不安があったからです。だから栄養についての勉強をしました。

実際に、僕は一度目のベジタリアン生活では体重の減少を引き起こし失敗に終わっています。2回目となる今回のベジタリアン生活でも、効果を実感するまでに8ヶ月ほど時間を要しました。
効果を感じるようになったきっかけは、栄養について勉強するようになったからだと僕は考えています。

ベジタリアンとして、より良い栄養を摂取するために勉強しようと思えたことが、パフォーマンス向上に繋がったと僕は考えています。

4,ファストフードを食べなくなる

僕はベジタリアンになってファストフードを食べる機会が圧倒的に減りました。(たまにフライドポテトを食べるのでゼロではありません。)

ファストフードが健康に良くないことはアスリートに限らず、一般的に知られていることです。なぜ悪いのかというと、保存料の使用などさまざまですが、1番は「油」だと思います。ファストフードで使用される油は質が悪く内臓にダメージを与えてしまいます。
そんなファストフードは基本的に肉なので、ベジタリアンにとってはそもそもの選択肢から外れてきます。

悪いとは分かっていながらも手が出てしまうファストフード。
そんなファストフードを食べる機会が減ったことはベジタリアンになったおかげだし、大きなメリットだと考えています。

5,ヴィーガンよりも簡単

これはベジタリアンの僕だからこそ思うベジタリアンのメリットなのですが、ベジタリアンはヴィーガンと比べて簡単に続けることが出来ます。ストレスが圧倒的に少ないです。
ベジタリアンとヴィーガンの違いは、乳製品と卵しかないのですが、これがかなり大きいです。特にアスリートの僕にとって卵は貴重なタンパク質源となっています。

アスリートである以上、無理してヴィーガンにチャレンジしてパフォーマンスを低下させては本末転倒ですので、まずはベジタリアンから始めることをオススメしたいです。

僕はベジタリアンでストレスなく楽しみながら生活することが出来ています。

デメリット

併設されている本屋も美しい。

1,タンパク質の摂取が大変

正直、肉や魚などの動物タンパク質を食べないとなると、タンパク質の摂取は大変になりました。
肉や魚を食べていたときは、意識しなくてもある程度のタンパク質が摂取できていたように思います。僕もベジタリアンになって当初、タンパク質にこだわるまでは圧倒的にタンパク質不足の食生活をしていたと振り返っています。

しかし、方法を知れば、菜食でも無理なく必要なタンパク質量を摂取できることも事実です。僕のアスリートとしてのタンパク質摂取方法はこちら。

2,体重の増加がむずかしい

これは人によっては大メリットにもなると思いますが、ベジタリアン生活は体重の増加がむずかしいと感じています。逆に痩せたり体重のキープをするにはとても優しい食事法です。

僕は痩せやすい体質で、サッカー選手としてもう少し体重を増やしたいと考えています。しかし、ベジタリアンで体重を増やすのは簡単ではないと感じているのが正直なところです。

僕の見解では、焼肉やステーキといった肉料理の脂肪やタンパク質が、体重の増加を簡単にしているように考えています。

3,遠征時などの準備・対応がめんどう

ニュージーランドでサッカーをしていた頃、遠征時の食事で困ることがよくありました。

遠征時にチームが用意する食事や、ホテルが用意してくれる食事にベジタリアン用の食事がないということがありました。
なにも食べられないというトラブルを避けるためにも、ベジタリアンにはあらかじめの準備や対応が大切になってきます。

しかしながら、これも準備さえしっかりすれば自分の好きな食事を摂ることができるので、遠征時でも心配なく食生活を送ることが出来ます。準備・対応次第ではパフォーマンスのためにはメリットにさえなると僕は考えています。

ただ、めんどくさいことは事実です。

まとめ

こんなところで勉強できるなんて最高。

アスリートにとってベジタリアンはとても魅力的な食事法

これが僕の意見です。

デメリットももちろんありますし、簡単なことではないと思います。タンパク質の摂取だけを考えれば動物性タンパク質に頼る方が楽だと思います。
しかし、このハンデ感が僕のモチベーションを高めてくれる要素となり勉強していてもとても楽しいです。

メリットだけでなく、デメリットも知ったうえでベジタリアンに魅力を感じてもらい、トライするきっかけになれれば嬉しいです。

Twitterでも日々ベジタリアンアスリートとして、食事のことや環境問題について学んだことや気がついたことを発信していますので、フォローよろしくおねがいします。

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この記事を書いた人

Vegetarian x Athlete.
Football player in Australia(NPL South Australia).
Interested in Environment issues.

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