報告 ニュージーランドに戻ってきました。

先日、約14ヶ月ぶりにニュージーランドに戻ってきました。意外なことにも街に戻ってみると懐かしいという感情はあまりなく、一年経っても変わっていない街並みや永遠に終わる気配のない工事中の建物を見て愛おしささえありました。それでも匂いって意外と特別で、臭いわけでもないこの街の匂いを嗅いで「あぁ、クライストチャーチの香りだ」と浸っていたそんな初日でした。

これからやらなければならないこともたくさんあるですが、それがありすぎて自分でも整理が必要だし、なによりこういった区切りにはある種の決意のようなものを書き残しておいたほうが後々のタメになると僕はそう信じています。なので、手短かに終われるか分かりませんが、なるべく簡潔に今考えていること書いておきたいと思います。

チームに戻るというチャレンジ

僕はこの度ニュージーランドで元々プレーしたチームに戻ることにしました。理由はシンプルで、このチームと言うかクラブが好きで、またこのチームでサッカーしたいと思えたからです。プロでないにも関わらず試合に出るだけで余裕で海外生活できるほどの給料をもらったり、スペインのレベルの高い環境で刺激的な毎日を送ったりもしましたが、僕はこのチームでサッカーをしたいとそう思いました。ここらへんについては思うところがたくさんあり、かなり長くなってしまうのでまた今度の機会にじっくり書きたいと思います。

ただ、この戻るという行為はサッカー選手にとってそう優しいことではないと僕は考えています。僕はサッカー選手で、元のチームに戻ってきて、一度目に在籍したときよりも輝かしい成績や結果を残している選手を誰一人として思い浮かべることができません。きっと歳や老いだけではない、なにか複雑な難しさがあるんだと思います。僕にとってもこのチームを出ていくときは、ある程度の結果を残すことができて、ステップアップとしてチームを去っていきました。きっと僕を知るチームメイトやサポーターの方々は、ぼくの”良かったプレーや印象だけ”を記憶して、そしてそれを期待して待ってくれていると思います。この期待に答えることは簡単でないことは分かっています。だからこそ、今回のこの戻るという行為を立派なチャレンジとして僕は捉えています。

そうは言っても、サッカー選手としてやるべきことはシンプルで、昨日の自分よりうまくなれるように日々精進していく、ただそれだけです。そして自分の関わる身の回りの人に少しでも感動を与えられるようなプレーをしていきたいと思います。

どうやって生きていくのか問題

今回、僕はチームからビザを取ってもらいニュージーランドに戻ることができました。めちゃくちゃにありがたいことなのですが、これがまたトリッキーで厄介でもあります。これまた詳しくは別で書きたいと思いますが、今回のビザでは現地で働くことができません。したがって、ニュージーランドで日本の仕事(フルリモート)をして生活をしていくことになります。最低時給がニュージーランドの半分ほどの日本の仕事をして日本円を稼ぎ、日本よりも物価の高いニュージーランドで生活をしていくことになります。逆出稼ぎ状態です。

こちらに関しては今現在も仕事探しに奮闘中ですのでまた報告したいと思います。

ニュージーランドの教育について

今は教育についてすごく興味があります。特にスポーツと教育についてです。オーストラリアやスペインという国でいろんなサッカーを見てきて、その国々で違ったサッカーがありました。同じサッカーという競技で、こんなにも違うと体感することが僕にはふしぎで仕方がないんです(それが面白くて仕方がない)。その理由には文化や歴史、人種といったたくさんの要素が絡んでいると思いますが、その中でも僕は教育に興味があります。というのも、世界的に見ても日本のスポーツ教育は特殊だと感じているからです。精神を強くするために死ぬほど練習したり、なにか問題を起こせば全員坊主。スポーツを通じた人間教育を自分自身経験してきましたが、それが本当に必要であったかは正直わかりません。ただ一つ言えることは、他の国ではそんな”厳しい教育”などなくても、立派に子どもが成長しているように見える国がたくさんありました。死ぬほど走らされてきた日本人よりも、きついときに100%でチームのためにダッシュできる外国人の選手をこの目で何人も見てきました。そう考えるとスポーツと教育はかなり面白いように思えてきます。

そしてニュージーランド。教育という面でみるとニュージーランドは評価が高いという噂を聞いたことがあります。サッカーひとつにとっても、「大人が子どもを叱る」という教育をこの国では見たことがありません。教育がサッカーにどんな影響を及ぼすのか、スポーツを通した教育をどのように考えていけばいいのか、そんなことを考えるために今回の滞在ではガンガン現場に足を運んで沢山の人の人の話を聞いていきたいと思っています。

食と環境問題

日本に帰ってから僕はベジタリアンを中断していました。理由は日本の料理が美味しいからです。そして日本でベジタリアンとして生きていくことがかなりしんどかったからです。

僕はまた海外に来て、そのうちベジタリアンに戻ると思います。そのほうが居心地が良いというか、環境への関心を持ち続けやすいとも思いました。なんで世界的に菜食主義が流行してきているのか、海外の国でどんな取り組みがされているのか、ニュージーランドから発信した行きたいと思います。

懐かしい感覚

ほかにもやりたいことはたくさんありますが、ここらへんで一旦終わりたいと思います。明日の生活は言い過ぎかもしれないけど、一週間後の自分が何をしているか想像がつかないし、一ヶ月後にどんな仕事をしているかが全く想像がつきません。また知らない人と共同生活をしたり、その度にストレスや文化の違いを経験したり。楽しいこと2割、きついこと8割位ですが、この感覚がとても懐かしいです。もうすこし落ち着いた人生も欲しいですが、27歳にはまだ早いかなと感じています。楽しく生きているのが何よりですし、修行だと思って経験値をためておこうと思います。
とりあえず、家を探して、生き延びていくための仕事探しを全力でして、サッカーも頑張っていきたいと思います。

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この記事を書いた人

Vegetarian x Athlete.
Football player in Australia(NPL South Australia).
Interested in Environment issues.

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