これだけはやめたほうが良いヴィーガンの始め方

勢いだけでヴィーガンになるな

今日1番伝えたいメッセージはこれです。もしこれさえ理解しているのであれば、もうこの先の記事を読んでもらわなくても大丈夫です(今回に限る)。

ですが、ヴィーガンに興味をもって

これからヴィーガンを始めようとする人

ヴィーガンを始めたばかりの人

ヴィーガンの食生活で失敗したくない人

には必ず見て欲しい記事になっています。

なんで僕が今回これを伝えたいかと言うと、僕自身一度ベジタリアン食生活で失敗をしているからです。
勢いだけでベジタリアンを始めたことで体重が一気に減ってしまいサッカー選手としてのパフォーマンス低下に繋がってしまいました。

しかし、2回目の今回のベジタリアン生活は違います。
体重を落としていないだけでなく、疲労回復が早まったりベジタリアン食生活による効果を実感し始めています。

今回はそんな自身の失敗経験も含めて、ヴィーガンになる前に知っておいてほしい「これだけはやめておいたほうが良いこと」を紹介します。

始めにもいいましたが、もう一度ここで結論を言います。

勢いだけでヴィーガンになるのはやめたほうがいいです。

その理由を紹介していきます。

目次

やめたほうがいいヴィーガンの始め方

ヴィーガン肉の店を発見。

「勢いだけ」でヴィーガンを始めること

3回目ですがまた言わせてもらいました。
それくらい大切なことだし、これを守らないとほぼ100%、いや必ずヴィーガン生活は失敗に終わると思います。

勢いだけでヴィーガンを始めるということは、半袖短パンで富士山登頂を目指すようなものです。最初は気持ちでなんとかなりますが、必ず体が悲鳴を上げリタイアを余儀なくされるでしょう。

理由は?

その理由は「健康的に危ないから」です。

今まで肉や魚、乳製品を摂取してきたにもかかわらず、それをいきなりやめると、動物性食品から摂取していた栄養分がシャットアウトされるということになります。

考えてみればごく当たり前のことです。小さな不調はあるかもしれませんが、ヴィーガンを始める前のあなたの体は、動物性食品も含めた食事により無意識に絶妙なバランスで健康状態を保ってきました。

それがいきなり、180度方向性が変わると内蔵や体も驚くはずです。

そしてむやみに動物性食品をただ排除すると、その失われた栄養分を補えている可能性は低いと考えていいと思います。
その結果、「栄養が偏り、健康に影響が出る」という結末を迎えるでしょう。

ヴィーガンによる栄養失調の可能性

植物由来のラム肉ケバブ。超美味しかった。

詳しくは近々またブログにまとめたいと思いますので今回は以下のサイトからヴィーガン食による危険性を紹介をします。

Wellversed
What Are The Dangers Of Being A Vegan? There is a certain group of people who decide to turn into a vegan because of their religious views. There is a group of people who want to try veganism because...

大豆プロテインとホルモンの乱れ

 ヘモグロビン不足

オメガ3脂肪酸の減少

 ビタミンB12欠乏症

亜鉛の吸収を阻害する

炭水化物の摂りすぎ

乱れた食事

ヴィーガン食による栄養の偏りによってこれらの危険性が考えられるみたいです。

ベジタリアンアスリートとしての僕の失敗談

これが全部植物由来で出来ている

ここで僕のベジタリアン失敗談を紹介します。

僕はおよそ2年前に「ゲームチェンジャー」を見たことがきっかけでベジタリアンを始めました。
チームメイトに3人ほどベジタリアンがいたこともあり、ベジタリアンに対する距離感も遠くなく、文字通り「勢いだけ」で始めることが出来ました。

3ヶ月ほど続いたのですが、結果から言うと失敗です。

もともと体重が軽い僕は体重を減らしたくなかったのですが、3キロほど一気に減少してしまいサッカーに支障が出始めていました。
今後のことも考え、フィジカル面での強化をしたかったのでこれ以上体重を減らすわけにもいかないと思い、ベジタリアンをやめることにしました。

今思うと、一度目のベジタリアン生活は本当にひどかったと思います。
ヴィーガンとまではいかずともヴィーガンに憧れ卵やプロテインパウダーをやめました。

にもかかわらず、意識的に豆腐や豆類を食べていなかったので相当量のタンパク質が不足していたように思います。最近はこだわっている僕の食生活でもまだプロテインパウダーと卵からのタンパク質摂取に頼っていることが分かります。

他にも、遠征時などの対策が甘く、ベジタリアンオプションの食事がなかったら肉をすぐに食べていたし、友達などと食事をするときには周りに合わせて肉や魚を食べてしまっていました。

そんな中途半端な勢いだけのベジタリアン生活が成功するわけもなく、まんまと失敗に終わりました。
ヴィーガンでないにも関わらずです
ヴィーガンとなると難易度はまた上がるし失敗する可能性は高くなると思います。

ヴィーガンが失敗に終わる理由

お店の雰囲気も良さげ。

僕のベジタリアン生活の失敗要因は「勉強不足」だったことに尽きると思います。

自分に必要なタンパク質などを補う努力をしなかったことで、痩せ細り、失敗に終わりました。
ここでは他にも一般的に挙げられる失敗の要因を以下のサイトから紹介します。

HealthyCell
5 Reasons Why Vegan Diets Fail | Healthycell Why do some people who eat vegan enjoy radiant health and others seem to have so much trouble? Here are the top five reasons vegan diets fail, from a vegan regi...

1,十分な量を食べていない

ヴィーガン食の健康上の利点は、動物性食品を除去することよりも、栄養価の高い植物性食品をたくさん追加することにあるのです。
動物性食品を除去すると、エネルギー、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなど、重要な栄養素が失われるのは言うまでもありません。
これは、疲労、イライラ、意図しない体重減少、栄養不足につながる可能性があります。でも、それはヴィーガニズムのせいではありません。それは、十分な食事をしなかったからです。

https://www.healthycell.com/blogs/articles/5-reasons-why-vegan-diets-fail

大切なことが言われているので僕からも言わせてください。

「ヴィーガン食の健康上の利点は、動物性食品を除去することよりも、栄養価の高い植物性食品をたくさん追加することにあるのです。」

2,正しい食品を食べていない

健康的にヴィーガンになるための重要な戦略は、除去思考ではなく、代替思考を持つことである。動物性タンパク質食品を、ヴィーガンタンパク質食品で代用する。動物性ミルクを、カルシウム強化のヴィーガンミルクに置き換える。お気に入りの動物性食品をすべて、ヴィーガン食品に置き換える。

https://www.healthycell.com/blogs/articles/5-reasons-why-vegan-diets-fail

例えばオメガ3系を魚から摂取していた場合は、オメガ3系の種子を代わりに十分に摂取する必要があります。

大切なことが言われているので僕からも言わせてください。

「健康的にヴィーガンになるための重要な戦略は、除去思考ではなく、代替思考を持つことである。」

3,計画性と下ごしらえの不足

栄養価の高いビーガン食を作るために毎日キッチンで何時間も過ごす必要はありませんが、美味しくて栄養価の高いオプションを常に手元に置いておくためには、ちょっとした計画と下ごしらえが必要です。

https://www.healthycell.com/blogs/articles/5-reasons-why-vegan-diets-fail

僕が失敗した要因の一つはまさにこれです。
遠征時などに考えられるケースについてあらかじめ予想していなかったので、いざ直面した時に誘惑に負けてしまいました。

4,ヴィーガンをライフスタイルではなく、ダイエットのように扱う

The Vegan Societyによると、ヴィーガニズムとは、「可能かつ実践可能な限り、食物、衣類、その他の目的のためのあらゆる形態の動物の搾取や残虐行為を排除しようとする生活様式」である。
食べ物や体との健康的な関係を持ち、十分な栄養の知識を持つ人がビーガンになれば、食べ物や体との関係が面倒だったり、ビーガンとして必要な栄養素をどう摂取すればいいか分からない人よりも、「成功」する確率がずっと高くなります。

https://www.healthycell.com/blogs/articles/5-reasons-why-vegan-diets-fail

どういうことかと言うとヴィーガンを痩せるために利用するのは良くないということです。

痩せるだけを目的にヴィーガンを続けるのは大変ですが、倫理的な考え方からモチベーションが来ていれば誘惑に負けずに済むという話です。
また、僕自身勉強してて思うのですが、ヴィーガンの情報については誇張やセンセーショナルな主張が強いものが多いです。

それらの情報を鵜呑みにしてヴィーガンをすると健康上危ない可能性もあります。

5,栄養補助食品を摂らない

ビーガンの場合、栄養補助食品が必要な可能性があります。栄養強化された完全な植物性食品を十分に食べることに非常に熱心でない限り(ほとんどの人はそうではない)。
ビタミンB12とビタミンDは、ほとんどの菜食主義者が必要とする栄養素です。そして、それは何も悪いことではありません ヴィーガンが栄養補助食品を摂取することは、決して恥ずかしいことではありません。

https://www.healthycell.com/blogs/articles/5-reasons-why-vegan-diets-fail

僕も自分に必要な栄養や不足している栄養には敏感に観察するようにしていて、そういったものはサプリメントから摂取するようにしています。

ヴィーガンになる前にすべきこと

店の近くの街並み。

人から話を聞く

周りにヴィーガンやベジタリアンの方がいれば、まずは彼らから話を聞いてみるのがいいと思います。

僕の場合、2度目のベジタリアンに挑戦するときにはチームメイトのベジタリアンに話を聞きました。「ベジタリアンになって体調は変わったか」「なにか気をつけた方が良いことはあるか」「おすすめの料理はあるか」などなどです。

ヴィーガンやベジタリアンが良い変化をもたらした話を聞けばモチベーションが高まるし、同じコミュニティを持つことで有意義な情報交換なども出来ます。

周りにいない場合はSNSなどのオンラインの交流でも全然OKだと思います。

自分で調べてみる

何事も自分で調べて勉強するということが大切なんだと最近すごい感じています。

特にアスリートであるならば、

必要なタンパク質量

植物性食品でのタンパク質の摂取方法

は少なくとも調べておくべきだと思います。

おすすめの始め方

こういう街並み好き。

まずはベジタリアンから

まずはヴィーガンからではなくてベジタリアンから始めることを僕はオススメします。

特にアスリートはベジタリアンから様子を見たほうがいいと思います。
パフォーマンスを高めるためにヴィーガンになったのに、いきなりヴィーガンになって栄養が不足し、コンディションを落としてしまっては本末転倒です。まずは徐々に始めることが大切です。

僕の元チームメイトのヴィーガンの選手も「まずはベジタリアンから始めたほうが良い。体にストレスを掛けずに慣らすことが出来るし、続けやすい。自分は3年のベジタリアン生活を経てヴィーガンに移行した」と言っていました。

キーワードは「出来ることをすこしずつ」です。

例えば、まずは週一日、お肉を食べない日を作ってみる。それが出来れば次は週に二日など。

例えば、植物由来の代替肉を試してみる。もし、プラントベースの肉でも美味しいと感じるのであれば肉をやめるのも簡単かもしれません。

例えば、ベジ料理を作ってみる。僕自身すごい実感していますが、ベジタリアンを続ける秘訣は料理を楽しむことにもあると思います。

僕は細かい定義など気にしていませんが、ベジタリアンにもたくさんの種類が存在しています。
いきなり肉も魚もやめるのではなく、まずは肉だけやめてみるなど、少しずつストレスなく始めてみるといいと思います。

まとめ

こういう店はベジタリアンにとってありがたいし応援したくなる。

とにかく伝えたいことは「勢いだけでヴィーガンを始めるべきではない」です。きっとこれで4回言いました。それくらい大切です。

せっかくヴィーガンになってパフォーマンスを高めようと思ったのに、勢いだけで失敗に終わり、パフォーマンスを落としてしまうのはもったいないです。
こんな経験を「結果がすべてのアスリート」にはしてほしくありません。

また、ベジタリアンアスリートとして効果を感じ始めている僕からすると、「その失敗をヴィーガンのせい」にされるのは気持ちがよくありません。
ですし、その人にとってもそれだけでヴィーガンは害だと決めつけてしまうのはもったいないように思います。

これを読んでくれた皆さんには、勢いだけでヴィーガンになるのではなくて、一歩立ち止まり、冷静に情報収集をしてヴィーガン生活をしてもらえればと思います。

最後にヴィーガンやベジタリアンにトライする上で大切なことを言わせてください。

自分の体に合うかをよく観察すること

人には強制しない

「人には人の乳酸菌」ではないですが、人それぞれ体質が違います。
ヴィーガンが中には合わない人もいると思うのでそれを観察しながら自分の体で試していくことが1番でしょう。
そして人によって合う合わないがあるので強制はしないようにしてもらえればと思います。

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この記事を書いた人

Vegetarian x Athlete.
Football player in Australia(NPL South Australia).
Interested in Environment issues.

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