海外生活、ビザ申請、なぜ海外にいるのだろう。

書く。

久しぶりに書く。

海外で生活をしていると発散をする機会がほとんどない(僕の場合)。日本人がいないというわけではないし、日本語を使っていないというわけでもない。

それでも日本にいた頃のように、トレーニング前後や移動のバスで何気ない会話をしたり、ときには飲み行って話ふけることもなくなった。そういう文化がこっちにはないからだ(外国人はパブでひたすら話してるけど)。

要は自分の英語力のせいもあるのだけれど、それ以上のなにか。
何かが僕の英語を邪魔して、日本語で会話をするように、英語では深く話せないのである。

お気に入りの古本屋。

発散とはアウトプットである。と、と誰かが言いそうな気がするが、ほんとにそうであると最近強く思うようになった。アウトプットのなにがいいかって、その行為自体が自分に内省を与えてくれるし、それを繰り返すことによって思考が深まっていくような感覚があると思う。目的はなにかっていわれると難しいんだけど、常に思考を広げるだけでなく深める作業をしていたいと、自分はそういたいと思っている。

生活の環境上、本を読む時間がたくさんある。だけど、読んでも読んでもあまり内容が記憶に残っていないような気がしてた。これが最近すごく億劫だった。本を読み終わったあとに、「どんな内容だった?」と聞かれてもうまく言葉が出てこない感覚に陥るのである。これが英語の本となったらなおさらひどい。時間をかけて読んだ本がなにか無駄にしてしまったような感覚になってとても悲しくなっていた。

多分これは発散の機会損失のせいなんだろう。僕はそう思うことにした。

先日の合宿。

なんでここ最近文章を書いていなかったのか。発散(アウトプット)をしたほうが思考が深まる。でもって発散の機会が少ない海外では、文章を書くことが発散の絶好の機会となる。海外に来るとSNSを頻繁に更新したくなるのも、きっと発散の機会を求めているからだ(もしかしたらさみしいだけ)。この発散の機会をあえて封印することで、なにか自分の中で面白い反応が起きるのではないか。そんな期待を込めてあえて文章を書くことを封印した。

まあ結果から言うとあまり変化はなかったように思う。むしろ、少し負荷をかけてでも文章を書いたほうが思考がブラッシュアップされてスッキリするようにおもう。

ということで書く。長くしたくないので今回は少しだけ。

Dream House

先日、ながらく準備してきた次のビザの申請をついに提出した。このビザが承諾されれば、僕の無職時代にもついに終止符が打たれ(そう望む)、ニュージーランドでの労働を許可されるし、この国で生活していくための大きな一歩となる。

毎度のことながら、ビザの申請は大変だ。ストレスフルである。ことあるごとに要求される残高証明書。日本の銀行から残高証明書を発行してもらわないといけないのだが、これがまあ気怠い。某郵便局はネットからは申請できないし、本人からの代筆を用意しないといけない。終いには、ハンコが必要である。

某大手銀行は数年前からは進化しており、ネットから申請できるようになっていた(それでもデータではなく郵送されるシステム)。しかし、ネットで申請したから一週間でようやく「残高証明書の発行依頼を受け付けました。これから1−2週間で郵送いたします。」

いや、この一週間で受付確認しかできてなったのかよ。

と、まあ不満を書き始めたら止まらなくなりそうなのでここらへんにするが、とにかく骨が折れる作業が多い。もちろん費用も高い。

そんなときに思う。そこまでしてなぜこの国に住みたいのか。

そんなときに気づく。これといった理由がないということに。

図書館で借りてきた写真集を飾るスタイル。

思えばニュージーランドに来たときもそうであった。立派な理由などなく、とにかく他の国をみてみたい、それくらいの理由しかなかったのだ。サッカーのために海外にいると思うかもしれないがそういうわけではない。ただ好きだから続けているに過ぎない。そんな中途半端な理由しか持たずに、大学を卒業して就職するという道を外れ、海外で無食生活を送るような人生を歩んでしまっている。

なにが自分をそうさせたのか。明確な理由はない。けれどしっくりくるものは一つだけある。それは、周りにそうしている人がいなかったからである。きっと自分の大学の同期に就職をせずに海外に行く人がいたら、「おれも」とはならなかったと思う。同期にも先輩にもそんな人がいなかったからこそ、思いついた時点でその道を選択することに面白いという感情を隠せなくなっていたんだと思う。

結局、自分の選択や思考は周りによって構築されているんだなとそう思った。よく、海外にいる人や、なにかに突っ走っている人は「自分を持っている」と言われる。けどその自分も結局はまわりによって築かれている構築物でしかないんだと、再確認した。

今回はただ、それだけ。

家に遊びに来る猫。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Vegetarian x Athlete.
Football player in Australia(NPL South Australia).
Interested in Environment issues.

コメント

コメントする

目次
閉じる