ニュージーランドでサッカーをプレーして約一年半。
昨年はニュージーランドのトップリーグでもプレーして、ようやくこの国のサッカーについて分かってきたのでいろいろ書いていきたいと思います。
そんな中でも今回は「リーグとレベルについて」
ニュージーランドに来た時、文字通り僕は何も分からない状態でこの地に来ました。
日本にいる時からネットで調べていたけど英語もよく分からないし、ウェブサイトとかすごい見にくいし。結局、どのチームが強いのかなども知らずに全チームにメールを送り、運よく返事が来たチームの練習に参加してチームを決めました。
詳しく知りたい方は↓
そんな日本にいながらでは想像が難しいニュージーランドのリーグとそのレベルについて、昨年トップリーグでプレーした僕が解説していきたいと思います。
リーグ構成について
まずリーグ構成についてですが、2019-20シーズンまでと2020-21シーズンからで大きな変更がありました。
2019-20シーズンまで
日本では、というか世界的にも珍しいと思うのですが、ニュージーランドのリーグは夏と冬でそれぞれ分かれていました。これが日本にいるとき僕がリサーチしてもなかなか理解できなかった大きな理由です。
ほとんどのチームが夏と冬では違うチームでプレーします。しかし、チーム名は変わるのですが中身の選手はそこまで変わらないチームも多いです。この理由を説明します。
3月ー9月の冬はそれぞれ地域リーグで戦います。
大まかに分けて6つの地域リーグです。
僕が住んでいるクライストチャーチではmainlandという地域になり、冬はこの地域のチームに属しこの地域のリーグを戦います。
この地域のトップリーグで優勝してもそれ以上の昇格はありません。地域内のリーグで昇格・降格があるのみです。
僕地域では二つのリーグ+独立したリザーブリーグがあります。
人口も競技人口も多くないので東京のようにJリーグ含め10個程のリーグカテゴリーはありません。
2つのみです。
10月ー2月の夏はニュージーランド全土のトップリーグのみが開催されます。
冬の間にサマーリーグのチームは昨シーズン良かった選手や、その地域のウインターリーグで良かった選手を獲得する事に努めます。
僕の住んでいるクライストチャーチでは基本的にウインターリーグでの活躍を見て招集がされます。
いわゆる選抜チームで、地域を代表してトップリーグを闘う感覚に近いです。
外国人枠は5人までで、本当に欲しい選手がいる場合には他の地域から飛行機で参加してもらったりもしてたらしいです。その場合は週末の練習や試合のみということもあったみたいです。(全員サッカーのほかに仕事をしているため、長距離移動が毎日できないから)
気付いた方もいるかもしれませんが、夏と冬の両方のリーグをプレーする選手は基本的にオフシーズンがありません。
これでも分かりにくいと思いますので最後に例を出すと、
日本人でも多くが聞いた事のあるオークランドシティFCはサマーリーグのチームです。冬の間はオークランドシティはセントラルユナイテッドというチームに名前が変わりウインターリーグを地域で戦います。しかしホームグラウンドやクラブハウスは変わらず。中の選手もほとんど変わらないのが実態です。
2020-21シーズンから
今年からニュージーランドは大きくリーグ構成を変更しました。
簡単にいうとこれまでの夏と冬の2リーグ制を辞め、年間通して1つのチームで戦う構成になりました。
期間はおよそ3-12月。1,2月は全員オフシーズンということになります。
これに伴いサマーリーグに選抜チームのような形ででていた僕の地域のカンタベリーユナイテッドは消滅しました。同じようなことがサマーリーグに出場していたチームで起こった事だと思います。
ちなみにですが、オークランドシティはオークランドシティの名を残しました。しかしクラブワールドカップに出場経験もあるチームウェリントンは消滅し、ミラマーレンジャーズという名前になっています。
一つのチームで通年戦うことになったと言っても、リーグは地域リーグからスタートします。
オークランド周辺はNORTHERN リーグ、ウェリントン周辺はCENTRAL リーグ、南島はSOUTHERN リーグにそれぞれ分かれ戦います。
そしてそれぞれのリーグで上位のチームがナショナルリーグへの出場権を獲得、のちに集結し争います。
南島に限ってはSOUTHERN リーグの前にもうひとつ地域リーグがあり、僕らはクライストチャーチのリーグMainland リーグも戦います。(2021年シーズンに限る)
僕のチームの流れでいくと
Mainland リーグ→SOUTHERN リーグ→ナショナルリーグ
の順番で勝ち抜かなくてはならずなかなかハードなスケジュールです。
そしてもうひとつ。大きな変更点を忘れていましたが大事なルールが二つ。
・外国人枠4人まで
・20歳以下の選手を2人スタメンに起用しなくてはならない
これについての考えは今度述べます。
レベルについて
あくまで体感てきなものになりますが、日本のリーグと比べてレベルを紹介します。
ナショナルリーグ
ナショナルリーグ→上位チーム:J3 or JFL相当。下位チーム:関東社会人リーグ相当。
地域リーグ
まず三つある地域リーグですがおそらくオークランド周辺のNORTHERN リーグが一番レベル高いです。その中でもオークランドシティはずば抜けているようです。
次にウェリントン周辺のCENTRAL リーグ。こちらも同じくらいレベルが高いと思いますが少し下位チームにかけてレベルが下がるため、競争率はNORTHERN リーグの方が高いと考えます。
最後に南島のSOUTHERN リーグ。このリーグが一番レベルが低いことは間違いないです。僕はこのリーグでプレーしています。このリーグには大学生チームも参加していて、そのチームは僕がプレーしていた東京都一部リーグのチームよりもレベルが低い印象です。他にも上位のチーム以外は若い選手や学生が多くチームとしては未熟なチームが多いため、リーグのレベルは高くありません。
NORTHERN リーグ→上位チーム:関東社会人リーグ、下位チーム:地域リーグ
CENTRAL リーグ→上位チーム:関東社会人リーグ、下位チーム:地域リーグ
SOUTHERN リーグ→地域リーグ
以上がニュージーランドのリーグ構成とレベルについてです。
総じてニュージーランドのサッカーのレベルは高くありません。
次回はここについて僕が感じていることや考えについて書いていきたいと思います。
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