アスリートとしてベジタリアンをやめた理由について。

2021年の8月から約一年半ほど続けていたベジタリアンをこの度、やめることにしました。

真剣にベジタリアンに取り組み始めてからは、疲労回復のスピードが格段と早くなったことを体感し、このブログではその取り組みについて多くの発信をしてきました。
そんなベジタリアンに手応えを感じていた僕ですが、ベジタリアンをやめることにしました。

今回はその理由についてお話したいと思います。

目次

ベジタリアンを辞めた理由

メッシが二人いました。

結論から言うと、アスリートとして十分なタンパク質を摂取できなくなったことを理由にベジタリアンをやめることにしました。

そしてその要因としては、食事を自己管理できる環境でなくなったことがあります。

現在の状況として、先日からスペインに来ていて新しいクラブでサッカーをしています。ここのクラブでは、レストランでの食事が1日3食提供されるため、自炊をする必要がありません。ニュージーランドやオーストラリアでは仕事をしながらも毎日自炊で生活をしていたので、そんな僕からすると死ぬほどありがたい環境で生活させてもらっています。

レストランでの食事は簡単なビュッフェ方式で、5−6種類の料理から選びシェフが取り分けてくれます。料理の内訳としては、パスタとライスが基本で、チキンやビーフといった肉のおかずが一つ、残りはポテトや野菜の炒め物になります。

僕は基本的にすべての料理を選びますので参考までに写真を載せておきます。

この他に自分で好きな量を取り分けられるサラダコーナーと、フルーツコーナーがあります。何度でも言いたいですが、本当に最高です。

肉や魚を食べなければいいじゃないか

レストランはこんな感じです。

ビュッフェ形式であるならば、肉や魚を選択せずにベジタリアンを続けることも可能です。

しかし、提供される食事から肉や魚を抜くと十分なタンパク質を摂取できないことに気が付きました。
というのも、ベジタリアンのアスリートとしてコンディションを高めるためには、肉や魚から摂取していたタンパク質を、豆腐や豆類といった植物性タンパク質で補う必要があります。

ここが非常に大切なポイントで、ただ肉や魚を食べなければコンディションが高まるというわけではありません。

これは僕自身体験したことで、ただ肉や魚を食べないだけのベジタリアン生活では大した変化は何も得られませんでした。それどころか体重が減少して失敗に終わった経験もあります。
しかし、自分が摂取しているタンパク質量を管理して、必要な量を豆腐や豆類から摂取するようになってから体に大きな変化がありました。今まで苦しんでいた試合後の筋肉痛が驚くほどに軽減されました。

フルーツジュースも飲めます。(朝限定)
そしてコーヒーも。(朝限定)

残念ながらクラブのレストランにはベジタリアン向けに豆腐などの用意はされていません。この状況でただ肉や魚を食べずにベジタリアン生活を続けても十分なタンパク質は摂取できずに、パフォーマンスが向上しない未来が容易に想像できます。

「ここのレストランの食事ではベジタリアン生活をしても十分なタンパク質が得られない」

そう判断したため、この度ベジタリアンをやめることにしました。

そんなにタンパク質が重要なのか?

朝食はこんな感じです。

アスリートでなくても体作りにおいてタンパク質が重要なのは周知のことだと思います。
華奢な体つきをしている僕がタンパク質の重要性を説いても説得力はないかもしれません。

しかし体を大きくしたり、筋力を上げるだけでなく、回復においてもタンパク質が非常に大切であることを僕は体験しました。
僕がタンパク質について語っている記事を載せておきますのでよろしければぜひ。

あわせて読みたい
【11ヶ月目】ついに変化を感じ始めたアスリートのベジタリアン生活 2021年の8月から始めたベジタリアン生活も11ヶ月目に突入しました。ずっと厳正なるベジタリアンだったというわけではなくて、クリスマスホリデーに旅行に行った時などに...
あわせて読みたい
ベジタリアンアスリートの食事を振り返ってみた 自分の食事を評価して改善していくことが大切。 最近、アスリートとしてパフォーマンスを向上するために食事にこだわるようになってから、この大切さを強く感じています...
あわせて読みたい
【衝撃】ベジタリアンアスリートの一日でのタンパク質摂取量を測ってみた 「体重×1.2-2.0g」 これはアスリートが一日当たりに必要とされているタンパク質の摂取量です。アスリートとして筋肉をつけるために、タンパク質が必要であり、この数値...

ちなみに…

街並み。

ちなみにですが、僕がベジタリアンをやめるのは一時的な話です。
現在のスペインでのシーズンはあと4ヶ月ほどで終了するので、それと同時に僕の肉食生活も終わります。つまりベジタリアンをやめるのは約4ヶ月ほどの期間限定になる予定です(もし「やっぱ肉たまんね〜」となったら延長するかもしれません)。

スペインでの生活が終了し、再び食事を自己管理できるような生活になったらまたベジタリアン生活を再開していきたいと思います。

心境は?

たぶんシエスタ。

今まで好感触を得ていたベジタリアンを続けられなくて残念。もちろんその気持もありますが、僕の心境はかなりポジティブです。

僕の人生でクラブから食事を提供してもらえるなんて初めてですし、しかもその食事もテキトーなものではありません。ここのクラブはアカデミーに定評があり、ユース年代の育成に力を入れているため栄養面も考えられていると思います。
そんな食事をしっかり摂取したら自分の体は変化するのか、体重や筋力はどうなるのか、非常に興味があります。
さらにこの充実した食事を摂取してる時と、真剣にベジタリアン生活をしていた時での体の調子を比較することができます。

体の感覚。
疲労回復のスピード。
怪我の頻度。
消化のスピード。
排便の質。
体重の増減。

チェックしたい項目が数え切れないほどあります。

ベジタリアンであった僕が、肉を食べ始めたらどんな変化を感じるのか。
ベジタリアンだった僕だからこそ感じられる変化を、僕なりに考察なども交えて引き続き発信していきたいと思います。なのでTwitterのほうもフォローしてもらえると嬉しいです。

ベジタリアンではなくなりましたが、とにかくスペインでのサッカーを楽しめるように頑張っていきたいと思います。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Vegetarian x Athlete.
Football player in Australia(NPL South Australia).
Interested in Environment issues.

コメント

コメントする

目次
閉じる