ベジタリアンは本当に健康なのか
ベジタリアンやヴィーガンは健康的なイメージがありますが、はたしてそうなのでしょうか。
今回はアスリートとして一年間ベジタリアンを続けてきた経験も踏まえて、僕が菜食主義について気づいたことについて書いていきたいと思います。
「ベジタリアン=健康」ではない
はじめに、タイトルにもある通り、僕は「ベジタリアン=健康」は大ウソであると思っています。これは世の中でもっと健康的なイメージのあるヴィーガンも同じです。
なぜ、健康的な食事として知られている菜食主義が必ずしも健康的ではないと思うのか。理由は以下のとおりです。
肉や魚を食べていなければベジタリアンと言えてしまう
以前に、Nutrtitionfactsにて栄養に関する最新の科学研究の知見を提供しているマイケル・グレガー先生が自身のアカウントでこんなツイートをしていました。
In general, the dividing line between health-promoting and disease-promoting foods may be less plant- versus animal-sourced foods, and more whole plant foods versus most everything else. Learn more about our Traffic Light eating here: https://t.co/3XQcRyOqnC pic.twitter.com/zGkxitIdkb
— Michael Greger, M.D. (@nutrition_facts) July 27, 2022
日本語訳すると、「栄養学的な観点から、私がベジタリアンやヴィーガンという言葉を好まないのはベジタリアンやヴィーガンという言葉というのは、「なにを食べないか」によって定義されるからです。」となります。
ほかにも、Vegansocietyによるヴィーガンの定義では以下のように定められています。
“Veganism is a philosophy and way of living which seeks to exclude—as far as is possible and practicable—all forms of exploitation of, and cruelty to, animals for food, clothing or any other purpose; and by extension, promotes the development and use of animal-free alternatives for the benefit of animals, humans and the environment. In dietary terms it denotes the practice of dispensing with all products derived wholly or partly from animals.”
https://www.vegansociety.com/go-vegan/definition-veganism
「菜食主義とは、食用、衣料用、その他の目的での動物の搾取や残虐行為を可能な限り排除しようとする哲学と生活様式であり、ひいては動物、人間、環境のために、動物を使わない代替手段の開発と使用を促進するものである。食生活の面では、動物に由来するすべての製品、またはその一部を使用しないことを意味します。
食生活の面では、動物に由来するすべての製品、またはその一部を使用しないことを意味します。と書かれているところがポイントです。
どういうことかと言うと、肉や魚を食べていなければベジタリアン、肉や魚だけでなく乳製品などすべての動物性食品を摂取していなければヴィーガンと呼ぶことができるということです。
それがなぜ健康的でないことと繋がるのか。
それは、
極論、パスタだけ食べて生活をしていればヴィーガンと言えてしまいます。
極論、甘い菓子パンだけを食べていたとしてもベジタリアンと言えてしまいます。
極論、野菜は全く摂取していないにも関わらず、肉や魚を食べていなければベジタリアンと言えてしまうのです。
はたしてそれは、健康的な食事と言うことができるでしょうか。
ベジタリアン当初の僕は野菜が足りていなかった
僕は2021年の8月からベジタリアンを始めています。
しかし、ベジタリアンの食生活の効果を実感し始めたのは10ヶ月を経過した頃です。
その理由はまさしく、僕のベジタリアン生活は健康的な食事ではなかったからです。
当初の僕は、お気に入りのパスタばかりを食べる生活を繰り返していました。
振り返ってみると、タンパク質も圧倒的に足りていなかったし、野菜を摂る意識が足りず、ベジタリアンといいつつ完璧に野菜不足の状態でした。
1日350gの野菜を摂ることを意識してしている今の僕からすると、当時は100gも摂取できていなかったように思います。タンパク質も、悪い日では1日30gほどという日もあったかもしれません。
アスリートとして、これが健康的な食生活と言えるでしょうか。
これがたとえベジタリアンであったとしても健康ではないと主張する理由です。
ちなみに僕はタンパク質と野菜の摂取量にこだわるようになってから、試合後の疲労回復が驚くほど早くなったので、健康的な食の大切さを人一倍実感しています。
ほかにも…
これは聞いた話なのですが、プラントベースの肉製品や、レストランで提供されるヴィーガン料理には少し注意したほうがいいかもしれません。
というのも、プラントベースで肉の食感や味を表現するために、化学調味料や添加物のようなものを大量に投下しているものもあるみたいです。
実際にヴィーガンレストランで働いていたシェフも、「これではヴィーガンの意味がない」と思えるような調理過程があった話を聞いたことがあります。
たしかに、プラントベースのプロテインパウダーを飲んでいるのですが、「これは科学的になんとかして作り出した味感」があるのを否めないので納得感はあります。
ただ、化学調味料が不健康であるとか、ナチュラル=健康、というわけでもないと思いますので、ここに関しては自身の判断におまかせしたいと思います。
僕はまだまだ健康に対する知識が浅いので、調味料にまで意識を向けられる余裕がないので、今は気にせず生活しています。
ヴィーガンのレストランの多くは、ヴィーガンの考え方に共感し、健康的な食事を提供しているところも多いですが、中にはそうでもないところもあると覚えておくと良いかもしれません。
まとめ
以上が、僕が「ベジタリアン=健康」ではないと主張する理由でした。
正しく言うなれば、「ベジタリアンだからといって健康的な食事というわけではない」となると思います。もちろんこれはヴィーガンも同じです。
ベジタリアンやヴィーガンは正しく自分で栄養を考えて取り組んだ場合に、野菜の摂取量が増えて、その結果、健康的な食事となります。
ここを抑えておくことが大切です。
世の中ではベジタリアンやヴィーガンは健康食として知られています。
しかし、それは正しくベジタリアン&ヴィーガンを取り組んだ場合に限ります。
にもかかわらず、肉や魚を食べなければ健康に慣れるというようなイメージがあったことに違和感を感じていました。
今回の記事を読んで、ベジタリアンの質を高めるきっかけになれれば嬉しいです。
もし「ベジタリアンに興味がある」、「でも失敗したくない」という気持ちが少しでもある方には以下の記事も参考になるかと思いますので、ぜひよろしくおねがいします。
Twitterでもベジタリアンについて発信をしていますのでフォローよろしくおねがいします。
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