ホエイプロテインはサステイナブルと言えるのか調べてみた。

ホエイプロテインは環境に悪くないみたい。今のところは

アスリートとしてベジタリアンを続けて11ヶ月。
最近は食事にすごいこだわり始めたこともあって、疲労回復が早まるなどの効果を感じ始めモチベーションも高まってきてます。

そんな僕ですが、プロテインパウダーはどうしているのかというと現在はホエイプロテインを利用しています。
基本的には朝と練習前or寝る前の1日2回ホエイプロテインを摂取しています。

そんな僕ですがこんな疑問を抱いていました。

「ホエイプロテインは環境に良いのか?」

言い換えるならばホエイプロテインはサステイナブルなのかです。

というのも僕は環境問題への関心からもベジタリアンを採用しています。
そうなると、あきらかにソイなどのプラントベースのプロテインのほうが環境に良さそうな気がします。なので、本当はプラントベースのプロテインを選ぶ方が気持ちが良いのです。

ですが僕はアスリートとしてコンディションを整えたいので色々な理由から現在はホエイプロテインを摂取しています。
なにか引っかかりを心に感じながらホエイプロテインを摂取しています。

もしホエイプロテインが環境に良いのであればもっと気持ちよくプロテインパウダーを摂取できて、アスリートとしてのコンディションも維持できそう。

こんな気持ちから今回は「ホエイプロテインがサステイナブルなのか」調べてみました。

いつものことですが日本語ではヴィーガンについての情報はまだまだ少ないので頑張って英語の記事から情報を集めました。なので読む価値アリです。

目次

ホエイプロテインとは

スクールホリデーのクリニックの様子をお届けします。

アスリートの方ならば知っていると思いますが、ホエイプロテインとは牛のミルクから作られる動物性のタンパク質です。

僕はプロテインメーカーでもプロテイン博士でもないので詳しくはご自分で調べてください。
プロテインについての情報はYou Tubeでもグーグルでも検索すれば日本語でも十分に解説を得ることが出来ます。

ですが、このあとの話にも繋がってくる大事なポイントを一つだけ紹介しておきます。

それは、ホエイプロテインのホエイとは牛乳からチーズやバターを作る加工段階において、固形分を抽出した後の上澄み液、つまり「残りもの」から出来たものです。

ホエイのプロテインへの活用はこの廃棄物となる「残りもの」から始まりました。

ホエイプロテインはサステイナブルなのか。

8:30-15:00と長丁場です。キッズたちは一日中走り回ってますが。

結論から言うと、ホエイプロテインは環境に良いが、将来的にはそうとも言えないみたいです。

サステイナブルを考える上で僕は2つの観点から考えていきたいと思います。

環境面

ホエイプロテインは環境負荷が著しく低いことが判明したみたいです。

植物性タンパク質は乳清タンパク質よりも地球に優しいという考えが広く浸透していますが、アリゾナ州立大学の研究によると、そうではないことが明らかになりました。

https://www.grandecig.com/blog/sustainable-whey-protein-vs-plant-protein

植物性タンパク質は、牛肉、豚肉、鶏肉などの肉製品と比べて環境への影響が少ないのは事実ですが、乳清タンパク質は、エンドウ豆タンパク質、大豆タンパク質、豆腐、その他20種類以上のタンパク質源を含む、一般的に使用されているすべての植物性タンパク質よりも、地球温暖化係数への悪影響が少ないということです。

https://www.grandecig.com/blog/sustainable-whey-protein-vs-plant-protein

つまり、ホエイプロテインは環境負荷が植物性タンパク質と比べても環境負荷が低いということです。
その理由は、先ほど述べたようにホエイは「残りもの」から作られるからです。

約50年ほど前までは、この残りものであったホエイはチーズの廃棄物として多くの農家が畑などに捨てていました。しかし、それがやがて土壌や水路の汚染に影響していることが分かり、アメリカのいくつかの州では乳清(ホエイ)の環境中への廃棄が法で禁じられました。

この法律により残ったホエイをなんとかして活用すべく生まれたのがホエイプロテインでした。

今まで残りものとして捨てられ環境を悪化させていたものを有効活用してホエイプロテインとして作り出しているわけなので環境負荷が低いことにも納得です。

とにかくボールを蹴っ飛ばしたい年頃。

興味深いのでもう少し調べてみました。

これまでのところ、ホエイプロテインは環境面で大きな成功を収めていますが、将来のプロテインサプリメント用としては、持続可能なタンパク源として最適とは言えないかもしれません。まず、乳清を精製して乾燥させ、プロテインサプリメントにするために必要な処理はエネルギー集約的であり、他の乳製品と同等に比較した場合、乳清タンパク粉末の環境フットプリントに寄与しています7。

https://www.foodunfolded.com/article/sustainable-protein-powders-whey-vs-plant-based

しかし、乳清タンパク質パウダーとサプリメントの持続可能性に最も大きな影響を与えるのは、乳生産による環境フットプリントをこれらの製品にどれだけ割り当てることができるかという点です2。乳清タンパク質のサプリメントへの需要は急速に伸びており(年間10%程度)8、将来のある段階で、乳清タンパク質製品の需要が、チーズ製造業界が供給できる残余の乳清の量を上回る可能性がある。このシナリオでは、乳清タンパク質の需要が牛乳生産量の増加(チーズは副産物として残る)の原動力となる可能性があります。

https://www.foodunfolded.com/article/sustainable-protein-powders-whey-vs-plant-based

現在、乳清製品は牛乳生産の主要な推進要因ではないが、将来、乳製品であるチーズの人気が落ちれば、推進要因となる可能性がある(あるいは、今後数年間、乳清タンパク質の需要の伸びがチーズの需要の伸びを劇的に上回れば、推進要因となる)。そうなれば、牛の飼育と牛乳の生産にかかる環境コストの多くを、残されたチーズではなく、生産される乳清タンパク製品に割り当てる必要が生じ、乳清タンパクの環境フットプリントが劇的に増加し、植物由来の代替品と比べて、全くもって持続不可能なタンパク源となるであろう7。

https://www.foodunfolded.com/article/sustainable-protein-powders-whey-vs-plant-based

難しいのでかんたんに要約すると、ホエイの需要が増加して「残りもの」からホエイを作りきれなくなった時に環境に良いとは言えなくなってしまうということです。

環境フットプリント(環境にどれだけ負荷があるか)を考える時に、今は残りものから作られているのでホエイはあくまでホエイからホエイプロテインを作るまでの過程に注目されます。
ですので環境負荷も少ないです。

自作のメモです。

しかし、現在の需要が逆転し、ホエイを作るためにミルクを生産すると、牛を育てる過程も含めて考えなくてはなりません。これまで僕のブログでも何度も話してきたように、畜産が環境に与える負荷はとても大きいです

昔からノートのとり方は汚いタイプです。

チーズのためにミルクを使いホエイが残る

ホエイのためにミルクを使いチーズが残る

このような世界になるとホエイプロテインが環境に良いとは言えなくなるということです。

この未来がどのくらいの確率でいつ来るのかは分かりませんがホエイプロテインのサプリメントとしての需要は急速の伸びているみたいです。

倫理面

ホエイはエシカルなのかって話です。

そうなるとやっぱりイエスではないと思います。

乳製品の需要が増え続けるほど、倫理的に正しくない酪農が増えていくのはビジネス的に想像が容易いことです。
僕はあまりにも倫理的に正しくない酪農などは認めるつもりはありませんが、生き物として他の生物を食らうことは摂理だと思っています。

ニュージーランドやオーストラリアでは広大な土地でのんびり過ごしているように見える牛たちがほとんどなので彼らから得られるミルクであればアリなんじゃないかと個人的に考えています。

とりあえず、ホエイはエシカルなのかって言われるとそうではないですし、あまり世界的に需要は増やすべきではなさそうです。

なぜ僕はホエイプロテインを摂取しているのか

クイズ大会。座ってくれるのはこのときだけ。

僕がプラントベースのプロテインパウダーではなくホエイプロテインを利用しているのには大きく3つの理由があります。

1,消化・吸収スピード

アスリートとして体を作っていく上で筋肉の合成は欠かせません。
筋肉合成の効率やトレーニング時間などを考慮して僕は朝とトレーニング前or寝る前の2回飲んでいます。

特に朝は寝ている間に減ったアミノ酸をいち早く摂取したいので吸収が早いほうが良いと言われています。
ソイなどのプラントベースのプロテインの特徴として消化吸収がゆっくりということがあるので朝には適していないように僕は考えました。

朝になるべく早く血中アミノ酸濃度を高めてあげるためにもホエイで吸収を早くしています。

2,内蔵への負担

ここに関しては根拠がないのですがホエイプロテインのほうが個人的に腸の調子が良いです。

一時期、ソイプロテインを1日に2回飲んでいたのですがあまり便のコンディションがよくありませんでした。
どちらかといえば、ホエイに戻したときのほうが良いような感じがしたのでホエイにしています。

ここに関してはあくまで感覚です。

3,飲みやすさ

プラントベースのプロテインと比較するとホエイプロテインの飲みやすさは抜群です。

プラントベースがドロッとしているのに対して、ホエイプロテインはサラッとしていて満腹感を感じることなく飲み切ることが出来ます。
そして味のバリエーションやクオリティもまだホエイプロテインのほうが高いと感じていてとても飲みやすいのでホエイを採用しています。

まとめ

3日間のベジ弁当生活。

まとめると、

ホエイは今のところ環境への負荷が少ない

将来的に需要が増えれば、環境負荷が増えてしまう

つまり期間限定的なサステイナブルであるということでしょう。

しかし、

「植物由来の生産システムは環境への影響が少ないため、植物由来のタンパク質の環境フットプリントは、乳清タンパク質の環境フットプリントよりも経時的な変化の影響を受けにくくなっています。つまり、植物性タンパク質のサプリメントは、長期的にはより持続可能な選択となる可能性が高いのです。”

ロマリンダ大学、環境栄養学、アンドリュー・ベラルディ博士

やはり、環境の観点から言えばプラントベースのプロテインを選ぶことが1番良さそうです。

僕はアスリートですのでコンディションと環境への両立を自分なりに考えて食事も取っていこうと思います。
ひとまずはホエイが環境にも良いということも知れたので気持ちよく使うことが出来そうです。

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この記事を書いた人

Vegetarian x Athlete.
Football player in Australia(NPL South Australia).
Interested in Environment issues.

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